blood on blood

映画 stand by me では 地元の同級生4名が
一夜限りの冒険旅行にでかける

自分にもある意味 あーいう経験はある
でも あそこまでおおげさではない
前にもこのブログのどっかで書いたが
(もはや何を書いたか検索不能なので)
14歳のころ 地元の同級生とつるんで
土曜日のたびごとに 自転車でプチ旅行にでかけたものだった
あるときは川をひたすら下り 海をめざした
海へはとてもたどりつかないと判明するや
アイスなんぞを買ってすごすろと引き返した

目的地はいつのまにか 地元の宅地造成地に変化していた
地元といっても 徒歩でいける距離ではない
土曜の14:00ころ 昼食をすませてから集合し
まず自転車で坂をくだり田んぼの中をひたすら走る
それから徐々に 上り坂を進み
さいごは ものすごい急斜面を登りきると
そこは 人のすんでない宅地造成地
できているのは 道だけ
一部は橋なんかできていたりするのだが
あとは道があるだけで 区画整理もされていない
建物も何もたっていない 土だらけの街

土曜のたびごとにそこにでかけた
友人のひとりが テープに録音した
ホワイトアルバムなんぞ持ってきていて
ぼんやりと聴いていた
この ある意味ビートルズのソロ作品集みたいなアルバムを
聴いていると 根拠不明の期待感がそこらじゅうに充満し
何か自分たちが これからどんなにすごい存在になっていくのか
妄想がとまらなかった

人生の中で 何歳ごろが一番楽しかったかって
これから楽しみはあるかもしれないが
これまでだと まずは 
この14歳から15歳のころだろうか

よく橋の下で遊んだ
長さ数m 幅10mもない橋
上から見ると橋なのだが
下から見るとトンネルだ

学校から盗んだカラフルなチョークで
ビートルズに関連する妄想を
むきだしのコンクリート壁に
ひたすら書きまくった
あるものは似顔絵を あるものは歌詞を
とにかく書きまくった

昨日 夕食をとりに行った道すがら
この 宅地造成地のあたりを抜けた
築20年以上はあろうかというアパートメントが
無数に並んでいた
すごく気になったので
本日の昼 行ってみた

道はすんなりとわかった
当時自転車で走り回った道は
現在でもそのまま使われている
自転車で45分かけて行ったところまで
わずか15分ほど

橋をみつけるのに少してこずったが
でも 見た瞬間わかった
あの橋だ
橋の下は道路になっていて
落書きはというと

壁一面になにやら地元の中学生がペンキで落書きしたらしく
それを消す目的で無機質に灰色のペイントがあった
さらには はがされたあとの見える 無数の選挙ポスターの跡
14歳のころのチョークの落書きなんぞ みつかるはずもなく

ただ 壁の端のほうに 英語の筆記体で
何か書いてあるのをみつけた
自分の字のように見えるが
自分はそういえば 筆記体はあまり得意ではなく
ブロック体を使っていたし
だいたい書いてある英文が意味不明だ
それに 何か書いたとしても もうおぼえてない
14歳の時は ここで遊んでいたのに
40をすぎてここに来たときは 一人だ

懐かしさよりもむしろ
無駄に過ぎ去った時間のほうに慄然とした
すげぇ孤独だ
みんなどこへ行った?
音信も途絶えて もう20年くらいになる
何をしているのか

時間と距離が 恨めしい
もし夜中に電話が鳴ったら
自分はかけつけるだろうか?
たぶんかけつけないだろう
そんな気がする
でも かけつけてみたい気もする
どんな音楽を最近聴いているのか
会話してみたい

自分にとっての blood on blood
人それぞれの blood on blood

帰りの道でみた 田んぼと里山の緑が
美しかった
20年以上たっても この山だけは変わらない
あるいみ地元の奇跡だ
変わったのは 自分と あいつらと
あとは何だ?

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